賢威は2007年から続くロングランテーマで、以前はかなり有名でしたね。
ここ最近はあまり賢威を使っているサイトを見ないですが、それでも検索してみたらそこそこ多いですね。
最初に言いますが、初心者向け・ブロガー向けのテーマではないので、こういった人たちは他のテーマをおすすめします。(当然ブログにも使えますが、それなら他のテーマの方が安いし使いやすい機能が多いです)
どちらかと言うと、企業向け、アフィリエイター向けです。
それでは下記にて他のテーマと比較しながら、特徴などを紹介します。
賢威性能を比較
まずはテーマの読み込み速度や内部SEO対策、価格などの比較を紹介します。
計測に使ったのはGtmetrixで、公式ページのデモサイトや実際に使っているサイトで比較しています。
プラグインやサーバー、デザインでも数値は変更するので、参考値としてみて下さい。
賢威の読み込み速度
ん?賢威の順位がないですね。
公式じゃないけどデモサイトを紹介しているページを計測したらスコアが0だったので、表に入れませんでした・・・。↓コレ。
下記は賢威を使っている別のサイトを計測したものです。
このサイトには高速化系のプラグインは、入れていません。
というか賢威はテーマ自体で高速化などをしているので、下手にプラグインを入れると干渉しあってバグが出ることが多いです。
テーマ側でやっている高速化対策があまりよろしくないので、スコアは悪いですが、体感速度は早いです。(テーマのデザインがシンプルなので、他のサイトの様に装飾をアレコレ付けれないから早いという側面もあり)
お次にYslowスコアを見てみましょう。
最初のAdd Expires headersは、ブラウザキャッシュ設定などでちょっとはどうにかなるのですが、このサイトのトップページにはアフィリンク、バナー、テーマの読み込みなどがあるのでスコア0ですね。
CDNはクラウドフレアを使っているのですが、まだ対応が必要みたいです。どうしたらいいんだろう?
Reduce DNS lookupsはGZipの圧縮で結構改善するのですが、賢威でのやり方は分かりません。このサイトのメインテーマであるTHE THOR(トール)はカスタマイザーから出来るので、楽ですね。
全体的にYslowスコアは良くないけど、かなり悪いわけでもないですね。
こう言った知識がある人はテーマ購入後にいろいろスコア改善のために対処してもいいですが、面倒くさいですね。
最後にこのサイトのTOPページのテーマTHE THOR(トール)と賢威の比較です。
THE THOR(トール)は格段に早いし、実際の体感速度も速いです。
先ほど言ったように、賢威はスコアは悪いですが体感速度はそんなに遅くないです。
価格
賢威はダントツで高いですね。
一般的な有料・優良テーマが1.5万円くらいですが、+1万円になっています。
個人的にはそこまで価値があるかな?と疑問に思っていますが、生粋のアフィリエイターにとっては収益が上がりやすいんだと思います。
賢威の特徴
SEO対策 | |
表示速度 | |
デザイン | |
初心者向け | |
AMP | X |
複数サイト | 可能 |
ライセンス | 買い切り |
レスポンシブ | 〇(2019年5月にやっと導入) |
アップデート(バージョンアップ) | 随時あり・無料・ややこしい |
サポート | サポートフォーラム有り |
注意点 | デザイン済みのデータがないので自分ですべて設定 |
注意点2 | 企業サイト・アフィリエイター向き |
総合 |
一番驚いたのは、2019年5月31日に賢威8スタンダードが公開されたのですが、「えっ!?コレ今までなかったの?」って言うくらい当たり前の機能が搭載されるのが遅いんです。
レスポンシブに対応したのが2019年?無料のはてなブログのテーマでも、レスポンシブですよ・・・。というか、賢威の公式サイトは、まだレスポンシブじゃないですしね。
スライダーについてもそうだし、カスタマイザーを使って管理画面でデザインの調整なんて当たり前ですよ。
キャラ設定などの機能の一部をプラグイン化ってありますが、プラグインを減らしたいのに増やさないでって感じですね。
また、賢威にはサポートの意味で、
- SEOマニュアル・195ページ
- コンテンツ制作マニュアル・95ページ
あるのですが、合計290ページのマニュアルをみて設定しろと言っているのでしょうか?
サポートが充実しているといえばそう取れるかもしれませんが・・・(フォーラムも有り)
SEO対策
こちらはGoogleの構造化データテストツールで、賢威の内部の構造を調べたものですが、エラーなし・警告なしでばっちりです。
コーティングもしっかりされていますね。
デザイン性
賢威のデザインはシンプルなのがウリ(?)なので、大したカスタマイズは標準機能ではできません。
全体的にちょっと安っぽいサイトに見えるのですが、シンプルなサイトや企業っぽいサイトを作りたい方は問題ないと思います。
デザイン済みデータがないので全部自分で設定しないといけないと言いましたが、シンプルなテーマなのでそこまで時間もかからずに設定できます。
コンテンツ制作マニュアルは95ページもあるので、ここに答えがあると思うし、無い場合は検索すれば使っている人もそこそこいるので答えが見つかると思います。
初心者向けのテーマではない
賢威にも他の有料テーマ同様にショートコードが準備されていますが、HTMLで記述するタイプです。
例えば、こういったボックスや、マーカーなどテーマ特有のものがいろいろありますね。
マーカーの例
ほとんどのテーマはクリック一つでこういったモノが設置できるのですが、賢威はクリックで簡単に使える物じゃないので面倒ですね。
例えば、こういったHTML記述をしなくちゃいけません。
[box class=“box_style_” title=“ボックスが欲しい時は”]こんな感じでテキストエディタに記述[/box]
ブログカードなどを設置する時も、HTML記述です。
テキストエディタを使う人であったら問題ないですが(それでも面倒くさいですが)、まず初心者でテキストエディタで執筆する人はいないかと思います。
勉強のために使うという人であったらいいんじゃないかな?と思いますね。
AMP
AMPとはAccelerated Mobile Pagesの略で、GoogleとTwitterが共同でオープンソースプロジェクト立ち上げたものになり、簡単に言うと、モバイルページを高速で表示しようというものです。
時々、グーグル検索からスマホで記事をクリックしたときに高速でページが表示されるものってないですか?
これがAMP化されたページは、GoogleのCDNなんかにページがキャッシュ(記憶)されているので、本来のウェブサイトを読み込まずにすでにキャッシュされたページ(読み込まれたページ)が表示されるんです。
なので読み込み時間が0なんです。
賢威はAMP化のプラグインを入れないとAMP化できませんが、テーマと干渉するみたいでちょっと面倒ですね。
複数サイト使用
賢威は複数サイトに利用できますが、当然自分が運営しているサイトに限られます。
有料テーマの中には1サイトにしか使えない物もあるので、確認が必要ですね。
レスポンシブデザイン
テーマがレスポンシブデザインというのは当たり前なのですが、賢威公式ページによると2019年5月31日に装備された新機能です。
はてなブログの無料テーマですらずいぶん前からレスポンシブデザインなのに、対応が遅いですね・・・。
先ほども言いましたが、公式ページはレスポンシブデザインになっていないし・・・。
今は特に設定をしなくてもレスポンシブになっているので、安心ですね。
アップデート
wordpressでは、テーマやプラグインのアップデートはダッシュボードに表示されそこから更新できるので簡単です。
しかし、賢威は違います。
賢威のサポートページの更新情報から最新版をダウンロードして、wordpressダッシュボードの外観→テーマで新しいファイルをアップロードします。
しかも面倒くさいのは、最新版のテーマをインストールしても有効化する前に、子テーマのstyle.cssを最新版のファイル名に変更しないといけません。
その後はじめて親テーマを有効化します。
その後いったん子テーマに別のテーマを選び、その後すぐに賢威の子テーマを選びなおして完了です。
最悪に面倒くさいですね。
普通のテーマの更新は通常、「ダッシュボード」→「更新」→「テーマの更新」wordpress内でクリックするだけで完了します。
サポート
分からないことがあれば、マニュアルが何百ページとあるのでここから検索して調べる事が出来ますが、それでも分からない時は「フォーラム」で質問を投稿できます。
フォーラムには以下の種類があります。
- 初心者用フォーラム
- wordpressフォーラム
- SEOフォーラム
- 協力フォーラム
- 雑談フォーラム
フォーラムの返信は朝10時から19時の間に行われ、土日祝日はお休みです。
まとめ
ここ最近は使っている人もあまり多くないので、他のサイトと被りたくない人はいいかもしれないですね。
ただし、もっと使いやすくておしゃれなテーマはたくさんあるので、もうすでにテーマを3つ4つ持っていて何か違うものを探しているという場合は、他のテーマを調べてみることをおすすめします。
ただし、企業っぽいサイトで上位表示されているサイトが多いので、シンプルなサイトで攻めていく人はよいかと思いますよ。